人は、知らないから変化を恐れる。
けど、知らないから未来を恐れることもない。
人は、目の前で起きる変化には敏感。
新しい制度になったり、
仕事のやり方が変わったり、
評価方法が変わったり、
これまでやってきたことを否定されたり。
何が起きるかわからない変化には、不確実性が伴う。
組織変革に関する研究でも、この不確実性は、社員の抵抗を考えるうえで重要な要素として扱われている。
だから、
「会社が変わるから、あなたも変わってください」と言われても、なかなか人は動かない。
これは、その人自身に問題があるということではなく、
なぜ変わるのか?
変わった先に何があるのか?
逆に、変わらなかったら何が起きるのか?
それを考える材料がないと、目の前の変化そのものが「リスク」に見える。
ところが、もう一つ問題がある。
知識がないと、「変わらないことのリスク」も見えない。
わかりやすい例でいくと、
人口減
労働力減
賃金上昇
AIによるブルーカラー化、、、など。
ニュースで知っていたとしても、それによって5年後、自分たちの会社に何が起きるのかまで考えるには、その出来事と自分たちの仕事をつなぐための「知識」が必要になる。
その「知識」がなければ、未来を想像できない。
未来を想像できなければ、危機感を持てない。
だから、人を変えたいのであれば、
最初から「変化」を求めるのではなく、まず知識を増やすことが必要だと思う。
「今のままで、本当に大丈夫なのか」
そういう感情が生まれることを、私は健全な不安だと思っています。
知識があるから未来を想像でき、未来を想像できるから、今の自分たちに足りないものが見える。
その不安は、人を萎縮させるためのものではなく、
行動を考えるための不安です。